
事例紹介
JAふくおか八女様における
みかんの長期冷蔵保存

長期冷蔵貯蔵により出荷時期を延長し
八女「蔵出しみかん」のブランド価値を高める。
日本有数のみかんの産地である九州・福岡県の八女エリア。JAふくおか八女様では、長期冷蔵貯蔵により出荷時期を延長するとともに商品価値を高め、収益性の向上を図っています。その要ともいえる鮮度保持のために導入いただいた大型冷蔵貯蔵庫用の空調システムについて、お話しをうかがいました。

鶴田晋也様

田中健史様

JAふくおか八女は、福岡県の南部に位置し、八女市、筑後市、広川町の生産者によって構成されています。豊かな自然に恵まれた管内では販売高トップに位置するいちごをはじめ、ぶどう、みかんなどの果樹、八女茶として有名な茶、電照菊、ガーベラなどの花卉の他、多彩な農産物が生産されています。
かんきつ部の部会員(生産者)数は320名を超え、八女の露地みかんは、品質の高さはもとより、9月の「早味かん」からはじまり、「北原早生」、「華たちばな」と続き、「蔵出しみかん」として翌年3月まで出荷されることから、長期間、リレー販売を目指している産地です。主な販売先は、市場、全国のスーパー、百貨店、生協などの店頭やギフト、ふるさと納税の返礼品などで、着実にファンを増やしながらブランドとしての地位を確立してきました。
近年、そのけん引役となっているのが、青島という品種を冷蔵貯蔵し、長期間にわたって出荷する「蔵出しみかん」です。JAふくおか八女では、これまでも長期冷蔵貯蔵の方法を模索してきましたが、3年ほど前に、ノイロ空調企画さんより、オゾンの働きによってエチレンガスを除去するとともに、NASAが開発した「異種光触媒」の技術によりカビの発生を抑えるReSPR(レスパー)という空気浄化装置を中心に、私どもの選果場の大型冷蔵貯蔵庫に最適な空調システムの提案をいただきました。そして2シーズンにわたるテスト期間を経て、期待していた成果が得られたので採用させていただきました。
3シーズン目に当たる今期が、全面稼働した初年度ということになりますが、長期間貯蔵してみて言えるのは「明らかにしなび方が少なく、鮮度が保たれている」ことと「カビの発生が抑えられ、傷んだ部分が広がりにくい」ことです。さらにフレッシュ感を保ちながら味に深みが増すことがお客様の評価につながり、結果として、収益性にもプラスの効果をもたらしています。
導入に当たって、ReSPRが鮮度保持に有効であることは実証データなどから分かっていましたが、大型貯蔵庫内という特殊な環境では、装置単体でその性能をフルに発揮することは難しいのではないか、と考えていました。ノイロ空調企画さんには、私どもの課題を抽出したうえで、取り入れた空気を冷やしながら湿度を最適に保つ等、独自のシステムを開発していただきました。全国的にも初めての試みでしたが、1シーズン目を終えて、この結果に満足しています。
これからも全国のみかん好きのお客様に喜んでいただけるよう研究を重ね、部会員の皆様とともに発展していかれるよう努力してまいります。



JAふくおか八女様
かんきつ用 長期冷蔵貯蔵倉庫の空調システム
ノイロ空調企画では、企画・設計から施工まで、柑橘、ぶどう、いちごをはじめさまざまな高級フルーツの保冷貯蔵倉庫に最適なシステムのご提案をさせていただきます。

①ReSPR(レスパー) ②冷蔵用ユニットクーラー ③超音波式加湿器
④エアカーテン ⑤コンデンシングユニット ⑥外気処理フィルタユニット


製品情報
様々な設置条件に対応
大型の保冷倉庫から小型の貯蔵庫まで、設置条件に合わせてお選びいただけます。


原理・データ
異種光触媒ユニットとは

世界初のテクノロジー
自然界の空気浄化プロセスを研究し実用化された 世界初のテクノロジー「異種光触媒」
NCCテクノロジーとは?
ハニカム状のセルに特殊金属をコーティングし、広域波長UVランプとの光触媒反応により、空気中の水分から過酸化水素のイオン等を発生させるテクノロジー。NASAの国際宇宙ステーションでも採用され、自然界の空気を浄化するプロセスの研究から生まれた、人のカラダにやさしい技術です。



エチレンガスの発生を抑え青果の鮮度を保ちます。
食品の腐敗・劣化を進行するエチレンガスの分解に対するReSPRの性能試験を行なった結果、使用しなかった(通常の場合)に比べ極めて高い性能が証明されました。

食品の劣化・腐敗を進めるエチレンガスの発生を抑え青果の鮮度を保ちます。


ノイロ空調企画株式会社
〒577-0843大阪府東大阪市荒川3-19-13
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